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「弱い立場見て見ぬふりか」 ひとり親に募る不満と不安 

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府要請を受けて突如決まった小中高校・特別支援学校の臨時休校措置。
幼い子を育てるひとり親や、仕事を休めない共働きの保護者らから、困惑や不安の声が上がる。
安倍晋三首相は29日、会見を開き、理解を求めたが、市民からは「もっと早く判断して対策を練るべきだった」との批判も聞かれた。

「一日一日をどうにか乗り切るしかない」。沖縄本島北部に住むシングルマザーの会社員女性(34)はため息をついた。
沖縄県外出身で、小学3年の長男、2年の次男、4月で1年生になる長女を育てる。
勤務時間は午前8時半から午後5時半まで。経済的理由もあり、長男と次男は学童に入れていない。
休校時は「とりあえず家で留守番させて、小まめに連絡を入れ、昼食時間に一度家に戻る生活で様子を見る」つもりだ。
安倍晋三首相は29日、休職に伴う所得減少に対応する助成金創設を表明したが、女性は「細かい説明はないし、どうせ手続きも煩雑。当てにできない」と冷めている。

小学5年の男児を育てる自営業女性(40)は休校期間中、預かり事業を使って乗り切る予定だが、何かあったらと思うと不安で「仕事中も気が抜けない」と話す。
今後の状況次第では、休校が長引く可能性もある。「店を閉めれば稼ぎはなくなる。友人に助けを借りるとか、感染が広がったときのことも考えないといけない」と頭を抱えた。

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県ファミリーサポートセンター連絡協議会の與座初美会長によると、ある母子家庭では、介護職の母親は人手不足の中で仕事を休めず、両親の介護も担いながら時間的にも経済的にも余裕のない生活を送る。

小学校低学年の女児は家に閉じこもりがちだ。
突然の臨時休校に與座さんは「家にいなさいと閉じ込めておくことで余計独りぼっちになる子どもがいる。普段から困難を抱える家庭のことを見て見ぬふりしているんじゃないか」と疑問視した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/541318

(略)