自民党の河井案里参院議員=広島選挙区=の陣営による昨年7月の参院選を巡る公選法違反事件で、報酬が認められていない選挙運動に従事し、約86万円を受け取った男性会社員が広島地検の任意聴取に対し「違法性のある報酬だと認識していた」と説明していることが29日、関係者への取材で分かった。

 地検は、報酬が認められた車上運動員十数人に上限の倍額を支払ったとする容疑で1月、案里氏や夫の克行前法相の地元事務所などを家宅捜索。関係先として男性の自宅も2月13日に捜索した。男性のケースのように、本来はボランティアでやるべき運動で報酬が支払われたかどうか捜査しているもようだ。

共同通信
2020/3/1 02:00 (JST)
https://this.kiji.is/606531740371321953