新型コロナウイルスの感染症について、厚生労働省が一般の人から電話相談を受け付けるコールセンターへの問い合わせが殺到している。国内で初めて感染者の死亡が確認された翌日の14日に急増するなど、国内の不安の高まりを反映している。

 コールセンターは1月28日に設置され、2月7日以降は通話無料のフリーダイヤルとなっている。厚労省によると1日あたりの相談件数は、13日までは数百〜1000件前後で推移していた。ところが、同日夜に神奈川県の80代女性が死亡し、感染していたことが確認されると、翌日には2142件に倍増。その後も15日2732件▽16日3415件▽17日6368件▽18日4427件――と増加傾向が続いている。

 主な相談内容は、現在の自分自身の症状に対する不安▽政府への意見▽渡航の相談▽感染の予防や対処の方法――などという。厚労省は17日から電話回線を180回線に増やして対応しているが、「2時間かけてもつながらない」などと不満の声も出ている。【村田拓也】

毎日新聞
2020年2月19日 19時12分
https://mainichi.jp/articles/20200219/k00/00m/040/210000c