https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00035131-bunshun-pol


「すし」が国会で注目されている。高級すし店「久兵衛」の名が連呼されている。安倍首相の2月12日の答弁をみてみよう。

【画像】安倍首相が連呼した「久兵衛」の太巻き寿司

《私の前日の夕食会について、黒岩委員が野党の追及チームの中で「すし屋の久兵衛のおすしが出たりとか、もう1皿5000円の世界ですね。こういったことが行われているんです」とおっしゃった。久兵衛にもずいぶん問い合わせが来て、大変な迷惑であったと久兵衛の方も大変怒って述べていた。これはまさに流言の流布に当たるんだろうと。》(毎日新聞WEB2月12日)
安倍首相は「桜を見る会」問題で「久兵衛」を6回連呼 謎が深まる「すしミステリー」の行方は?

2月4日、衆院予算委員会で答弁する安倍晋三首相 ©︎時事通信社
「人間としてどうなのかな」

 これだけではない。2月4日の衆院予算委では首相は約20分間で、「久兵衛」を6回連呼していたのである(朝日新聞デジタル2月6日)。

 立憲民主党の黒岩宇洋氏からの追及に対し、首相は「5千円の中には(高級な)『久兵衛』のすしはもちろん入っていない」、「秘書官に怒鳴るというのは、人間としてどうなのかな、と思うわけです」などと応戦した(朝日新聞デジタル2月4日)。

 いったい何が起きているのか。

(略)

首相が「ウソつき」と怒った根拠

 すると産経ニュースが11月15日の夜、次のように報じた。

「桜を見る会 高級寿司『銀座久兵衛』主人が『うちは出していない』」(産経ニュース)

《東京・銀座の高級寿司店「銀座久兵衛」主人の今田洋輔氏は15日、産経新聞の取材に対し、首相主催の「桜を見る会」の前日に行われた安倍晋三首相の後援会の夕食会で、同店の寿司が振る舞われたとする一部報道について「うちの寿司は出していない。過去何年も調べたが、出ていなかった。報道は間違いだ」と述べた。》

「銀座久兵衛」は「出していない」と産経に答えたのだ。

 おそらく首相はこのニュースをもとに、夕食会の問題を追及した立憲民主党の黒岩氏を冒頭の衆院予算委で「ウソつき」と批判したのである。ここまでの流れで「首相と久兵衛」は大ネタであることをおわかりいただけるはずだ。

(略)