地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の 配備計画をめぐり、候補地となっている秋田県選出の自民党国会議員らが、「新屋演習場への配備は無理がある」とする要望書を河野防衛大臣に手渡しました。

 「新屋の演習場につきましては、住宅地や学校にあまりにも近いという現実や地元の住民感情をふまえますと、配備には無理があると言わざるを得ない」(自民党・秋田県連 金田勝年会長)

 自民党・秋田県連の金田会長らはこのように述べ、陸上自衛隊「新屋演習場」への「イージス・アショア」配備計画は受け入れが難しいという考えを伝えました。その上で、新屋ありきではなくゼロベースで調査を行うこと、配備場所は住宅や学校からの距離を重要な考慮要素とすることなどを申し入れました。これに対し河野防衛大臣は、「ゼロベースで検討することで何ら変わりはない」とした上で、「住宅地などからの距離が重要な要素というのはその通りだ」と応じました。

 金田会長らはこのあと、菅官房長官にも要望書を手渡し、菅長官は「重く受け止める」と応じたということです。

 「イージス・アショア」の配備候補地をめぐっては、新屋演習場以外に青森や山形の国有地など19か所に対象を広げ再調査を行っています。再調査は来月下旬に終了しますが、自民党からも厳しい意見が出ていることで、新屋演習場への配備は難しい状況となっています。

TBS NEWS
12日20時11分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3903773.htm