菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が、4月上旬を軸に調整している中国の習近平(シーチンピン)国家主席の国賓訪日に与える影響について問われ、「現時点では予定通り行うべく、準備を粛々と進めている。日本から延期を求めることは想定していない」と話した。

 習氏の訪日を前にした日中当局間の協議日程への影響も問われたが、菅氏は「各種の政府間協議、事務レベル協議の具体的な開催日程は決まっておらず、延期したという事実もない」と述べた。

 菅氏はまた、新型肺炎の患者が多く出ている中国・湖北省からの帰国を希望している邦人約140人を運ぶためのチャーター機の第4便の運行時期については、「外交当局間で調整が進展をしている」と話した。

朝日新聞
2020年2月5日12時45分
https://www.asahi.com/articles/ASN2541V5N25ULFA00J.html