IR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件に関連して、安倍総理大臣は、衆議院予算委員会で、逮捕された秋元司衆議院議員から何らかの依頼を受けたことはないとしたうえで、国会の議論などを踏まえ、IRの整備に向けて丁寧に準備を進めていく考えを重ねて示しました。

この中で安倍総理大臣は、IRなどを担当する内閣府の副大臣を務めた秋元司衆議院議員が逮捕された事件に関連して、秋元氏から、何らかの依頼を受けたことがあるか問われたのに対し、「当時の秋元副大臣から何か頼まれたことはないし、中国のカジノ関係者との面識も一切ない」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「現職の国会議員が逮捕された事案は誠に遺憾だ。IRの整備には国民的理解が重要であり、カジノ管理委員会や国会での議論も踏まえ丁寧に進める」と述べました。

また、IRの整備を所管する赤羽国土交通大臣は「IR整備法は、策定過程で与党のワーキンググループの大変な議論と、政府の会議を経て決定されたものであり、特定の政務三役の意向が反映される余地はなかった」と述べました。

NHKニュース
2020年1月27日 18時33分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200127/amp/k10012260751000.html