自民党の石破茂元幹事長は25日、大阪市内で講演し、憲法改正を問う国民投票について、「お金持ちの政党がバンバンCM打って勝つなんてことで、憲法改正があっていいとは思わない」と述べ、テレビCM規制の必要性を訴えた。

 安倍晋三首相や自民党は国民投票法改正案の早期成立をめざす立場だが、野党を中心にCM規制を含めた議論を求める声が上がっている。

 改憲論者の石破氏だが、講演では「金を持っている政党はタレントさんを抱えて、良い時間(帯)のCMの枠を押さえて、『憲法改正、憲法改正』と言うことができる。お金のない政党は全然できない」といった状況が国民投票の際に生まれる、との懸念を示した。そのうえで、「そんなことで本当にいいのか、という議論をきちんとやり、まず国民投票法を通さないと次の話にならない」と語った。

朝日新聞
2020年1月25日17時18分
https://www.asahi.com/articles/ASN1T5617N1TUTFK00C.html