通信大手「ソフトバンク」の営業秘密などの機密情報を盗み、在日ロシア通商代表部の職員に漏らしたとみられる元社員の男が、警視庁に逮捕されました。

 不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、千葉県浦安市に住むソフトバンクの元社員・荒木豊容疑者(48)で、去年2月18日、会社のサーバーにアクセスして営業秘密などの機密情報を盗んだ疑いが持たれています。

 警視庁公安部によりますと、荒木容疑者は、在日ロシア連邦通商代表部の職員の男にそそのかされ、盗んだ機密情報2点を記憶媒体に保存して渡したということです。荒木容疑者は情報漏洩の見返りに、複数回、現金を受け取っていたとみられ、取り調べに対し、容疑を認め、「小遣いがほしかった」と供述しているということです。

 警視庁は、外務省を通じて、そそのかした職員と事件に関与した元職員の男2人の出頭を要請しました。

 ソフトバンクは、持ち出された情報に顧客情報など機密性の高い情報は含まれていなかったとしたうえで、「捜査当局に引き続き協力していきます」とコメントしています。

TBS NEWS
25日20時35分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3888972.htm