放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・神田安積弁護士)は24日、関西テレビ(大阪市)が2019年のバラエティー番組「胸いっぱいサミット!」で作家の岩井志麻子氏による「(韓国人は)『手首切るブス』みたいなもん」とのヘイト発言と受け取られかねないコメントを編集せずに放送した問題について、「放送倫理に違反するものだった」とする意見書を発表した。

 問題となったのは19年4月6日と5月18日放送分。日韓関係について出演者が議論する中、岩井氏は5月の放送で韓国の姿勢を「『手首切るブス』というふうに考えておけば、だいたい片付く」などと発言。4月の放送でも同様のコメントをしていた。番組は2回とも事前収録だったが、関西テレビは「差別的意図はない」などとして、編集せずにそのまま放送。視聴者からの批判を受け、6月になって謝罪した。【倉田陶子】

毎日新聞
2020年1月24日 14時30分
https://mainichi.jp/articles/20200124/k00/00m/040/165000c