昨年7月の参院選で陣営が車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとの疑いが持たれている河井案里参院議員(自民、広島選挙区)の陣営に対し、運動員の紹介に関与した広島県議が20日会見した。疑惑発覚後に「運動員が法定上限の倍額を受け取ったと聞いた」と証言。一方で、自身の関与は否定した。

 会見したのは、自民系会派に所属する渡辺典子県議。渡辺県議は会見で、昨年4月の統一地方選後に、案里氏自身から電話で「車上運動員を紹介してほしい」と依頼されたと説明。渡辺県議は夫を通じて仲介役の女性に連絡し、仲介役が複数の運動員に声をかけて陣営に紹介したという。

 渡辺県議は昨年10月に疑惑が報じられた後、仲介役に話を聞いたという。その際に仲介役が、1日あたりの報酬額が法定上限の1万5千円分の領収書が2枚作られ、運動員が1日あたり3万円を受け取ったと話した、と主張している。

朝日新聞
2020年1月20日20時27分
https://www.asahi.com/articles/ASN1N6QCMN1NPITB00W.html