共産党の不破哲三前議長は15日、静岡県熱海市で開かれている第28回党大会で、16年ぶりに提出された党綱領改定案についての自身の見解を述べた。不破氏が党大会で発言するのは、議長を退任した2006年の第24回大会以来、14年ぶり。不破氏が登壇し、あいさつすると、会場から拍手が起こった。

 不破氏は現在、党の常任幹部会委員などを務めるが、89歳と高齢なことから、今大会を機に党の主要な役職から退き、「引退」する可能性が取りざたされている。

 不破氏は、改定案に賛成の立場を表明した上で、「発達した資本主義国での社会変革は、社会主義、共産主義への大道である」と、改定案の一節を紹介。「共産党が最終的にどんな社会を目指しているのか多くの人々の理解を得ることは、大変重要な、不可欠とも言うべき課題だ」と訴えた。【浜中慎哉】

毎日新聞
2020年1月15日 17時14分
https://mainichi.jp/articles/20200115/k00/00m/010/233000c