韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は日中韓3か国の首脳会議に出席するため中国に向けて出発し、24日には1年3か月ぶりとなる安倍総理大臣との首脳会談に臨む予定です。

韓国のムン・ジェイン大統領は23日午前、中国の北京に向けて、ソウル近郊の空港を専用機で出発しました。ムン大統領は中国に2日間滞在する予定で、習近平国家主席と首脳会談を行ったあと四川省の成都に移動し、李克強首相とも会談します。

一連の会談では米朝の非核化交渉で一方的に年末を期限と定めアメリカに制裁解除などの譲歩を迫る北朝鮮への対応をめぐり、意見を交わす見通しです。

またムン大統領は24日、日中韓3か国の首脳会議に続いて、1年3か月ぶりとなる安倍総理大臣との首脳会談に臨む予定で、悪化している日韓関係の改善に向けて、きっかけをつかみたい考えです。

日本は先週、輸出管理を厳しくした半導体などの原材料のうち、「レジスト」と呼ばれる品目について運用を一部見直しましたが、韓国側は「問題の解決には不十分だ」としており、日本に対し、全面的な見直しを改めて求めるものとみられます。

一方、最大の懸案である太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国側がどのような姿勢を示すのかが焦点で、今回の会談を通じて解決の糸口を見いだせるかどうかは不透明です。

NHKニュース
2019年12月23日 12時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191223/amp/k10012225261000.html