2020年度開始の大学入学共通テストを巡り、萩生田光一文部科学相は17日の閣議後記者会見で、国語と数学への記述式問題導入を見送ると発表した。民間企業が担う採点でミスが起きる懸念や、受験生による自己採点の精度が低くなるといった課題への抜本的解決策を見いだせなかったと説明。「受験生の不安を払拭し、安心して受験できる体制を早急に整えることは困難だと判断した」と述べた。

 共通テストを巡っては既に、英語民間検定試験の導入見送りが決まっている。現行のマークシート式の大学入試センター試験と大きく異なる二つの目玉が消えることで、大学入試改革そのものの意義が問われそうだ。

共同通信
2019/12/17 10:36 (JST)
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