衛藤晟一消費者相は10日の閣議後会見で、首相補佐官だった2015年に、オーナー商法で14年に消費者庁の行政指導を受けていたジャパンライフから、中元を受け取ったことを明らかにした。同社の山口隆祥元会長とは、「個人的な付き合いは一切ない」といい、「どうして私がその中(中元の送り先)に入ったのか分からない」と話した。

 中元の中身については「秘書はせっけん、タオルではなかったかと記憶があるとのことだが、記録は一切ない」とした。衛藤氏は「まさに儀礼的なことではなかったかなと思う」とも述べた。

 同社は、山口元会長に届いたとされる15年の桜を見る会の招待状を宣伝に使っていたことが問題になっている。その追及の中で、共産党の大門実紀史参院議員が14年の同庁の内部文書だとして公開したジャパンライフへの対処方針文書について、衛藤氏は「あった、なかったということについて答える立場にない」と話した。当時の担当職員は朝日新聞の取材に、打ち合わせ用に作ったメモと認めており、衛藤氏は「朝日新聞が詳しい記事を書いている。そちらに取材したらいいのでは」と話した。(及川綾子)

朝日新聞
2019年12月10日16時56分
https://www.asahi.com/articles/ASMDB414BMDBULFA00H.html