27日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で首菅義偉官房長官は26日の記者会見で、首相主催の「桜を見る会」に反社会的勢力が出席していたことを事実上認めたことを報じた。菅氏は「出席は把握していなかったが、結果として入っていたのだろう」などと述べた。

 さらに、番組では立憲民主党や共産党などは、入手資料を基に、2015年の「桜を見る会」に安倍晋三首相の招待枠で、警視庁などから悪質なマルチ商法を展開していた容疑で家宅捜索を受けたジャパンライフ(東京)の山口隆祥元会長が出席していた疑惑があると追及を強めていることも報じた。

 新たに明るみになったこうした事態にコメンテーターで同局の玉川徹氏は「こういう風な事に使われていた問題だけじゃなくて誰がなぜ呼んだのか。菅官房長官は反社会勢力に関して結果的に入っていたんだろうみたいなことを言っているんですけど、勝手に入れないんですから」と指摘した。

 その上で「社会的に大きな貢献のあった方を招待するんですから。税金を使って、政府が。そういうふうなところに結果的に入っているだろうはないわけです。呼んでいるわけだから」と続け「じゃぁなぜ、そういうふうな人たちを呼んだんですか?と。誰が呼んだんですかっていう話が問われる。そういう風に問われるともしかしたら都合の悪い人たちが出てくる。すでに出てきちゃったんですけどね」とし「この話が例えば反社会勢力とかなんでこんな人がっていう話がどんどん出てくる可能性があるから名簿が出せない。名簿が出せないから共産党から指摘された日にシュレッダーにかけて廃棄しましたという話につながっていく。ストーリーがスーっと流れていく」と見解を示した。


 さらに今回の問題について「局面が変わった可能性がありますね」と指摘。その上で「いろいろ野党とか追及しているのももっと他に大事なことあるんじゃないのって話が随分、今まであったんだけど、そういう風な話ではなくなってくる局面に入ってきている可能性がある」とし「ぜひオープンにして明らかにしていただくってことが大事ですね」と提言していた。

 この意見に司会の羽鳥慎一アナウンサーは「なぜ名簿が出せないのか、なぜシュレッダーかけたのか。もう少し細かい説明が必要なんじゃないかと思います」とコメントしていた。

スポーツ報知
2019年11月27日 8時38分
https://hochi.news/articles/20191127-OHT1T50050.html