政府は22日の参院予算委員会理事懇談会に、今年4月の「桜を見る会」で使用した招待者名簿を提出した。中央官庁が推薦した分のみで、安倍晋三首相や菅義偉官房長官、自民党などの推薦分は「廃棄済み」と説明した。立憲民主党の蓮舫理事は懇談会後、記者団に「なぜ政治推薦枠だけが廃棄されているのか。疑惑は深まった」と訴えた。

 名簿は各府省庁が推薦した計3954人分。氏名や役職が記載され、国家公務員以外は黒塗りにされている。内訳は外務省が891人(日本人104人、外交団関係787人)で最も多く、内閣府584人、文部科学省546人が続いた。

 政府は過去6回の経費も報告。2014年に3005万円だった支出総額は19年に5518万円まで増加。テロ対策や混雑緩和などの経費が占める割合が、14年の6%から19年は41%に上昇したとしている。

時事通信
2019年11月22日18時52分
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