首相主催の「桜を見る会」が「税金の私物化だ」と批判されている問題で、8日の田村智子参院議員(共産)の国会質問以降、安倍晋三首相の地元・山口県の県議らが、会に参加したことを記したブログを自身のウェブサイトから相次いで削除している。県議と周南市長の2人は取材に対し「(削除理由は)説明する必要はない」「誰かに迷惑がかかると嫌なので削除した」などと回答。田村議員は「やましいから削除するのだろう」と話し、野党は今後さらに追及する構えを見せている。【大場伸也、江畑佳明】

 田村議員は8日の参院予算委で、毎年春に東京都心の新宿御苑で開かれている首相主催の「桜を見る会」を巡り、首相の地元・下関市選出の友田有(たもつ)山口県議が2014年5月1日号で、「安倍首相主催『桜を見る会』へ。」と題して自身のウェブサイトにアップしたブログを示し、「首相の地元後援会の人たちも多数招待しているのではないか」「地元後援会の恒例行事にしてきたんじゃないか」などと迫った。

■安倍首相夫妻とグループごとに写真撮影

 友田県議のブログの主な内容は以下の通りだ。

 4月12日に安倍首相が主催する「桜を見る会」に行って参りました。今回は私の後援会女性部の7名の会員の方と同行しました。前日の早朝に飛行機で上京して、貸切バスで東京スカイツリーや築地市場など都内観光をしました。その夜には、ANAインターコンチネンタルホテルの大広間において、下関市・長門市そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティーが開かれました。そこで安倍首相は…

毎日新聞
2019年11月12日 05時30分
https://mainichi.jp/articles/20191111/k00/00m/040/305000c