自民党は8日、党本部で外交、国土交通両部会などの合同会議を党本部で開き、石川県の能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で水産庁の漁業取締船と北朝鮮の漁船が衝突した事案について協議した。出席議員からは、取締船から撮影したビデオ映像を公開するよう求める意見が相次ぎ、中山泰秀外交部会長が水産庁に映像の開示を要請した。

 漁船乗組員を事情聴取しないまま別の北朝鮮漁船に移したことにも「北朝鮮はまた同じことを繰り返す」「対応が甘いのではないか」といった厳しい声が上がった。

 出席した石破茂元幹事長は記者団に「本来は(事情聴取を)すべきではないか」と指摘した。平成22年9月の尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の中国漁船衝突事件で、当時の菅直人政権がビデオ映像を公開しなかったことを引き合いに「民主党政権といっしょじゃないかということになれば、われわれの政権の意義が問われる」とも述べた。

産経新聞
https://www.sankei.com/politics/amp/191008/plt1910080019-a.html