関西電力の役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、県幹部も森山氏から長年にわたり商品券などを受領していたことが3日、関係者への取材で分かった。森山氏は審議会の委員を務めるなど県の施策に大きな影響力を持っていたという。

 関係者によると、商品券などの贈答品を受け取っていたのは福祉行政を担当する部署の部長や、高浜町など県南部を管轄する地域振興局の局長ら。

 幹部らは就任あいさつなどで京都市内にある森山氏の自宅を訪れた際に受領していた。10万円相当の商品券を贈られたケースもあったという。

 就任あいさつのほか、盆暮れに出向くことが慣例化しており、贈答品の受け取りを拒むと激高されるため、幹部らは複数回に分けて相当額の土産で返したという。森山氏は県職員から「先生」と呼ばれていた。

時事通信
2019年10月03日10時56分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100300489&;g=soc