消費税率が10%に上がった1日夜、「消費税廃止」を看板に掲げるれいわ新選組の山本太郎代表がJR新宿駅西口で、マイクを握った。集まった多くの聴衆を前に「この経済状態で消費税は上げている場合でない。減税しかない、もっと言えば廃止しかない」。2時間に及んだ演説に、多くの人が足を止めて耳を傾けた。

 山本氏は消費税の使途をめぐり、「誰のための消費税か。あなたが払っている消費税は全額社会保障ではなく、大企業の大減税を進めるために取られている。むちゃくちゃ。どっち向いて政治やってるんだって話だ」と政権を批判。

 さらに「中小企業、零細企業がさらに首が絞まる。どうしても増税が必要なら、ないところからとるな。あるところから取れっていうのが当たり前だ」と述べ、持論の大企業・富裕層への課税強化を訴えると聴衆から「そうだ」と歓声が沸いた。

朝日新聞
2019年10月2日07時00分
https://www.asahi.com/articles/ASMB17KCZMB1UTFK027.html