週刊誌に外国人労働者の在留資格を巡る口利き疑惑を報じられた自民党衆院議員の上野宏史元厚生労働政務官=比例南関東ブロック=は20日、群馬県高崎市内で記者団に、県内向けに疑惑報道について説明する記者会見は行わない考えを示した。

 高崎芸術劇場の開館式典に急きょ現れた上野氏は、集まった記者団から疑惑報道について問われ、「(11日に党本部での)記者会見で話した通り」と繰り返した。先月、週刊誌で疑惑を報じられて以降、上野氏が県内で公の場に姿を見せたのは初めて。

 上野氏は式典後、記者から党県連や地元支持者らに対する説明の意向を問われ、「先週、東京で記者会見をした。質問がなくなるまで30分間(記者会見を)やった」と述べ、県内向けに記者会見する考えがないことを強調した。

 上野氏は週刊誌報道を受けて先月28日、厚生労働政務官を辞任。今月11日に党本部で記者団のぶら下がりに応じ、疑惑を否定した。【鈴木敦子、増田勝彦】

毎日新聞
2019年9月21日 09時10分
https://mainichi.jp/articles/20190921/k00/00m/040/032000c