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韓国が反発する“汚染水”問題 カンニング竹山「海に流すのが世界の原発の普通」

▼記事によると…

・韓国政府は16日からウィーンで始まった国際原子力機関(IAEA)総会で、東京電力福島第一原発の汚染水の処理方法について「今も解決されていないままで、世界中に恐怖や不安を増大させている」と問題提起。日本側が反論し、日韓が応酬するテーマの一つになろうとしている。東日本大震災後、福島県や事故が起きた東京電力福島第一原発を定期的に訪れているお笑い芸人のカンニング竹山さんは「今こそみんなが原発について知識を持って、ちゃんと考えるべき」と訴える。

・東京電力の福島第一原発から出る“汚染水”について、ちょっと前に、前任の原田(義昭)大臣が「思い切って(海に)放出して、希釈するほかにあまり選択肢がない」と言った。汚染水のことは経済産業省の管轄だし、大臣という立場で個人的な意見を言ったこともあって、反対が出たんだけど、原発のことを知っている人の本音はあれだと思う。

・一般的に汚染水と言われているのは、正しく言うと、汚染水と処理水の2種類があります。誤解している人が多いからすごく簡単に説明すると、東日本大震災で原発がメルトダウンしましたよね。つまり容器が溶けちゃって、泥のようになった核燃料が原子炉内のいろんな隙間に入り込んでいる。

・そして、メルトダウンした格納庫からは熱が出ます。それを常に水で冷やさなきゃいけなくて、そこから放射性物質だらけの水ができる。これが汚染水。それをALPS(アルプス)という設備で処理すると、ほぼトリチウムだけの水になり、タンクに貯められる。これが処理水。

・永遠に貯蔵できるわけじゃないから、どこかでその水を捨てなきゃいけない。その処理水を海に流すかどうか、という問題。

・トリチウムは自然界にあるものだし、水溶性だから海に流しちゃうと溶けちゃうんですが、もし海に流すことになったら、その前にタンクの水は安全のためにもう一度処理されます。それでもトリチウムは残っているけど、現実を言うと、全世界の原発はこのトリチウムが入った液体を海に垂れ流しているんです。日本だけじゃなく、世界各地で。それが原発の仕組み。福島第一原発から海に流したところで、基本的には問題は無い。

・ちなみに、トリチウムを海に流したときに海洋被害が出るという報告は出ていない。

2019.9.18 11:30
https://dot.asahi.com/dot/2019091700045.html

(略)