秋田県の佐竹知事は29日の記者会見で、参院選秋田選挙区で初当選した無所属の寺田静氏の勝因を分析し、「自民党はイージスアショアでマイナス要素が広がり、(老後の生活資金の)『2000万円問題』などが複合的に作用した」と語った。

 知事は、「寺田さんは感じが良い。女性の優しい感じ。女性票は相当流れている」とみる一方、落選した自民党の中泉松司氏の支持が広がらなかった要因については「イージスは男性社会の象徴のようなイメージでマイナスの要素が広がっている」と論評。安倍首相をはじめ大物弁士が続々と来援したことについては、「中央から大物が入ると反感を買う」と指摘し、「私は一切、応援は呼ばない」と語った。

 知事はその上で、「女性票の行方とイージスがあって、自民党は守りの選挙、寺田さんは攻めの選挙となった結果だ」と総括した。

読売新聞
2019/07/30
https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20190730-OYT1T50139/