滋賀選挙区(改選数1)では、無所属新人で前滋賀県知事の嘉田由紀子氏(69)が初当選し、自民党現職の二之湯武史氏(42)の再選を阻んだ。自民は安倍晋三首相が序盤と終盤の2回、街頭演説に立つなど総力戦を展開したが、野党各党の連携の前に敗れた。

 嘉田氏は2期務めた知事を2014年に引退後、17年衆院選で滋賀1区から無所属で立候補。共産・社民党の「統一候補」と競合し、惜敗した。今回は、国民民主党が野党統一候補として擁立を模索。立憲民主党も同調し、5月末になって共産、社民も含めた共闘態勢が固まった。嘉田氏は支援者を前に「みなさん一人一人の力の結集の成果」と笑顔であいさつした。

 自民の二之湯氏は政権の実績を強調し、新幹線新駅建設の凍結など嘉田氏の知事時代の施策を批判したが、最後は競り負けた。【成松秋穂】

毎日新聞
2019年7月22日 02時28分
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