投開票日を21日に控える参院選の選挙戦も、いよいよ最終日だ。そこで、日刊ゲンダイは比例区から出馬する有名候補14人に注目。アイドル歌手に格闘家と色とりどりだが、果たして当落はどうなるのか。

 タレント候補を多数立てている立憲民主党で、最も脚光を浴びているのが元モーニング娘。の市井紗耶香。抜群の知名度で、街頭に立つだけで聴衆が大挙する。当選確実でもはや“客寄せパンダ”状態だが、演説には不安もある。子育て政策を訴えているが、「教科書をなぞったような内容でイマイチ受けない」(政界関係者)。出馬会見で記者の質問に答えられなかったことがネットで話題になったが、国会で大丈夫か?

 元格闘家の須藤元気も知名度が高く、ほぼ当確。老若男女が街頭に立つ須藤に握手を求め、記念撮影のために長蛇の列をつくるほどの人気ぶりだ。元漫才師のおしどりマコも軽妙なトークで聴衆受けは上々だ。

「演説巧者」では、TOKYO MXの元キャスター・白沢みきも名前が挙がる。単身者のセーフティーネットの必要性を訴える白沢は13日、静岡市呉服町での演説の際、事務方から「3分でしゃべって」と指示され、3分ピッタリで話をまとめる器用さを見せていた。立憲は12議席の獲得が予想され、組織票を稼げる連合系5候補を除くと、残るイスは7席。有名候補は明暗が分かれることになりそうだ。

 日本維新の会で圧倒的知名度は、政治団体「新党大地」の鈴木宗男代表。14日、都内で行った街宣には“盟友”の歌手・松山千春が応援に駆け付け、聴衆を沸かせた。「高齢で、かつての勢いはないものの当選は間違いない」(前出の政界関係者)という。

 話題沸騰のれいわ新選組を率いる山本太郎代表は、当選が微妙。障害のある候補者2人を優先的に当選させられる「特定枠」で擁立したことで、自らの“当選順位”を下げた格好だ。「それでも1議席獲得は間違いないでしょう。各陣営が『れいわに票を食われている』と気を揉んでいる。2議席以上の獲得もあり得る」(メディア関係者)という。「消費税廃止」などを掲げるれいわの複数議席獲得に、既存政党はビビっているに違いない。

日刊ゲンダイ
19/07/20 14:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258765/
https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/258/765/05d711f84a3821637dabb73fcd5495fb20190720121127867.jpg