「戦争で北方領土を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などのトンデモ発言で日本維新の会を除名された丸山穂高衆院議員(35)が、ツイッターで和田アキ子、坂上忍といった有名人に次々と噛み付いている。これに〈こんな輩に血税から年間約3200万円超が支払われる〉と反応したのは維新の同僚議員でもあった東国原英夫。ただしこれは歳費(年約2000万円)と文書通信交通滞在費(年1200万円)の単純計算に過ぎない。

「国会議員は新幹線のグリーン車に乗り放題の『JRパス』か、選挙区との月4往復の航空券を選ぶことが出来ますが、丸山氏の場合、関西空港が便利なので後者の可能性が高い。正規料金が支払われるので年間240万円ほどです。また50歳代の政策秘書が残っており、彼の年収は1100万円程度で、毎月3万円の通勤手当もつきます。つまり合計で年4500万円超、再来年10月の任期満了まで務めるとすると1億円以上の血税が払われる。さらに、今後“一人会派”を立ち上げれば、立法事務費が毎月65万円支給されます」(衆院議員秘書)

 丸山氏の住む赤坂議員宿舎は3LDKで家賃は約12万円と、周辺相場の約3分の1。さらに、維新を除名された余禄もある。維新議員が自主的に行っていた被災地支援のための毎月18万円(年216万円)の寄付も、文通費の使途の公開も不要となったのだ。

 国会議員の特権を謳歌する丸山氏だが、自らの選挙区はあっさりと手放した。

「彼とは絶縁ということになるね」

「党を除名されるや、地元を守る2人の公設秘書に『他に就職先があれば、出て行ってかまわない』と伝えた。2人は、丸山氏に代わって支部長に就いた伊東信久前衆院議員のスタッフとなりました。最初の仕事は、選挙区に張られた丸山氏のポスターをはがす作業だったとか」(維新秘書)

 以前まで支援していた今井豊・大阪府議も呆れ顔だ。

「こちらが電話やメールをしても、全く返事がない。彼とは絶縁ということになるね」

 他の元同僚議員らにもいまだに挨拶の一つもないという。

「これだけ不義理を重ねていては次の選挙でのチャンスもないでしょう。今後に備えて解散までは蓄財に励み、同じく維新を除名された上西小百合前衆院議員のように、炎上商法で名を売ってタレントに転身しようとでも考えているのでは」(政治部デスク)

 彼に巨額の血税が使われるのは賛成ですか、反対ですか。

週刊文春
https://bunshun.jp/articles/-/12763