日本オリンピック委員会(JOC)は10日、東京都内で理事会を開き、前会長の竹田恒和氏を名誉委員に任命することを決めた。定年により退任した役員は名誉委員に就任することが慣例となっており、異論はなかったという。

 竹田氏は2020年東京五輪・パラリンピック招致を巡る不正疑惑でフランス司法当局から贈賄容疑で捜査を受けているが、福井烈専務理事は「潔白を信じている」と説明した。JOCによると、名誉委員は無報酬。評議員会に出席して意見を述べることはできる。

 竹田氏は名誉会長への就任については6月の理事会で、「今は時期じゃない。OBとして支えたい」などと固辞していた。【小林悠太】

毎日新聞
2019年7月10日 22時07分https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20190710/k00/00m/050/332000c