参院選で安倍晋三首相(自民党総裁)が応援演説する際、立憲民主党の枝野幸男代表を「民主党の枝野さん」と「言い間違い」をする場面が頻発している。そのたびに「毎回、党が変わるから覚えられない」などと「釈明」を加え、演説の定番文句になりつつある。

 4日の公示以降、首相の「言い間違い」を最初に確認できたのは、6日午後の滋賀県草津市での街頭演説。「野党の枝野さん。民主党の、あれ民主党じゃなくて今、立憲民主党ですね。どんどん変わるから覚えるのが大変」と話すと、聴衆から大きな笑いが起こった。同日夕の大阪市内での演説でも「この前、民主党の枝野さんと討論、民主党じゃないや」と述べた。

 翌7日は、千葉県内と東京都内で行った計6カ所すべての街頭演説で同様に「言い間違い」をして、聴衆の笑いを誘おうとした。

 首相の「言い間違い」は毎回、介護や保育の現場で働く人の待遇改善を訴えるくだりで出ている。枝野氏が保育士の待遇改善を訴えていることに言及し、「3年3カ月で全く待遇は改善されていないどころか、1・2%下がっている」などと、かつての民主党政権を批判している。(松山尚幹、吉川真布)

朝日新聞
7/7(日) 20:45配信
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