トランプ米大統領は主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席のため訪問中の大阪で27日夜、記者団から米国の同盟国である日本とオーストラリアとの関係を問われ、「我々が同盟国の面倒をみている」と強調。「私は同盟国との間の巨額の貿易赤字を引き継いでいるうえ、我々は同盟国の軍隊を手助けさえしている」と不満を表明した。オーストラリアのモリソン首相との会談冒頭で語った。

 トランプ氏は26日、米国出発前に記者団に対し「多くの国が米国を利用してきたが、もうなくなる」と強調。同日の米テレビ局のインタビューでも「日本が攻撃されれば、米国は第3次世界大戦を戦う。でも我々が攻撃されても、日本は我々を助ける必要はない。彼らができるのは攻撃をソニーのテレビで見ることだ」と不満を表明した。トランプ氏は今回のG20期間中の首脳会談で、日本を含めた同盟国に対しても、貿易や安全保障で米国の負担が大きく不公平という批判を強めていく可能性がある。(園田耕司)

朝日新聞
2019年6月27日22時56分
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