衆院議院運営委員会は30日の理事会で、丸山穂高衆院議員が戦争による北方領土の奪回に言及した問題について、ビザなし交流に職員を派遣した内閣府と外務省の幹部から事情を聴取した。理事会は、丸山氏が「戦争発言」の直前にコニャックを10杯以上飲み、宿泊施設で下品な発言を繰り返したうえ、他の団員ともみ合いになるなどトラブルを起こしていたことを確認した。聴取を踏まえ、丸山氏に一連の言動について6月3日までに弁明文書を提出するよう求めた。

 聴取によると、丸山氏は5月11日夕にロシア人島民宅でコニャックをショットグラスで10杯以上飲んだ。宿泊施設に戻った後、「女を買いたい」「おっぱいもめる店」などと騒ぎ、外出を試みたという。また、元島民の団長に「戦争で島を取り返すことは賛成か」などと質問した後、自室に戻る途中で他の団員ともみ合いになり、政府職員らが止めに入った。

 参加者によると、丸山氏は自室以外の部屋に入ろうとしたところ、複数の団員から制止され、わめきながら手を振り回したり、団員の肩をたたくなどしたという。また、聴取された内閣府幹部は、丸山氏が「(領土は)戦争で取り返せばいい」と発言したとの情報もあるとした。

 丸山氏は交流事業の事前研修などで、団体行動や節度ある飲酒を心がけるよう説明を受けていた。

北海道新聞
05/31 05:00
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