安倍首相が突然言いだした「無条件での日朝会談」について、北朝鮮が「実現のためには、日本がまず人的往来を認めるべきだ」との意向を持っていることが分かった。8日の東京新聞が報じた。

 日本政府は2006年10月、北朝鮮による初の核実験を受け、独自制裁で北朝鮮籍の人物の入国を原則禁止。14年7月には北朝鮮が拉致問題調査委員会を設置したことで解除したが、16年2月の弾道ミサイル発射を機に再び入国禁止とした。

 こうした制裁の解除が本格的な日朝交渉の条件と示した形だ。北朝鮮関係筋はさらに「安倍首相は無条件とは言うが、拉致問題をどう扱うのか」と疑問を示しつつも、「来年には東京五輪も控えている」と指摘。入国禁止を早急に解除するべきだと訴えたという。

日刊ゲンダイ
19/05/08 14:50
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