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「米朝の間を取り持っている」と自ら誇ってきた文在寅(ムン・ジェイン)政権。その化けの皮がすっかり剥がれた。北朝鮮から「仲介役」どころか「使い走り」以下の存在と認定されたからだ。
(中略:右往左往で「制裁緩和」不発、「2分間大統領」で赤っ恥、米朝双方からビンタ)

特使の話をさえぎったトランプ

トランプ大統領からは赤っ恥をかかされ、金正恩委員長からは「使い走り」もろくにできないと嘲笑された文在寅大統領。要は、米朝双方から「お前などなくても困らない」と言い渡されたのだ。なぜこんな国を滅ぼしかねない「外交失策」を犯したのか。 米朝間の仲介役でもないのに、そう思い込んでしまったのが原因だ。トランプ政権は情報機関同士の接触を通じ、北朝鮮と首脳会談で合意した。

ただ、韓国を無視して事を進めれば、すねた文在寅政権が何をしでかすか分からない。そこで、北朝鮮に特使を派遣して金正恩委員長の非核化の意思を確認する――という韓国のシナリオに敢えて乗った。 北から戻った特使団の団長である鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府・国家安保室長が直ちに訪米してトランプ大統領に面会し、金正恩委員長の意思を伝える、という韓国作の政治ショーも米国は容認した。2018年3月のことである。 単なるショーに過ぎないから、せっかちなトランプ大統領は鄭義溶室長の説明を終わりまで聞かず、途中で話をさえぎって金正恩委員長との会談に応えると宣言した。

「半島の仕切り役」と信じ込んだ韓国人

北朝鮮も韓国を「使い走り」にするのに異議はなかった。「米国を騙して非核化はせず、制裁だけやめさせる」という作戦の手先に使えるからだ。 仮にそれが不発に終わっても、米韓同盟に亀裂を入れることができる。北朝鮮の主張を韓国に代弁させれば、当然、米国は韓国に不信感を持つ。そして、少なくともこれには成功した。 あくまでペテン劇に過ぎないのだが、自らが米朝の仲介役を果たしている――との虚構を、保守派を含めほとんどの韓国人が信じ込んだ。

「いつも知らないところで自分の運命が決められる」と考える韓国人は、「米朝の間に立って自分が仕切っている」という幻想に飛びついたのである。 文在寅政権も、国民の支持を得るためのペテン劇を演じるうちに、自らもそれが真実と信じ込んだフシがある。韓国人は外国人に虚構の自画像を語るうちに、それが真実だと思い込んでいくことがよくある。

日本人にも威張る

2018年6月の1回目の米朝首脳会談の後、日本人に肩をそびやかす韓国人が増えた。「韓国が朝鮮半島情勢を動かしているのに対し、日本は蚊帳の外だ」「拉致問題を解決したかったら、北朝鮮と深いパイプを持つ韓国に助けを求めよ」というわけである。 多くの日本人が騙された。情けないことに、日本の一部メディアに加え、国際政治学者や朝鮮半島の専門家までもが「文在寅政権が平和をもたらした」と言い出した。 専門家の中には「平和勢力の文在寅大統領に対し、米朝会談に否定的な安倍晋三首相は戦争勢力だ」と言い出す人も登場した。

トランプ大統領が韓国特使の話を途中でさえぎったのを見ても、その後、米国が韓国に対北政策の手の内を明かさないことから考えても、「韓国は仲介役」との見方には疑問符が付く。 だが、日本社会に根強い反安倍ムードに迎合し、韓国政府の宣伝を鵜呑みにして、日本人の前でそのまま開陳した専門家が多かったのだ。
(後略)


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▲金正恩と文在寅


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▲訪米時、文大統領に「北朝鮮」旗が配される“放送事故”も…(4月10日放送の聯合ニュースTVより)

鈴置高史(すずおき・たかぶみ)韓国観察者。

週刊新潮WEB取材班

ソース:デイリー新潮<金正恩が文在寅を“使い走り以下”の存在と認定 韓国「ペテン外交」の大失敗>(一部抽出)
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/04161701/?all=1

(略)