7日投開票された統一地方選前半戦の投票率は、午後9時半現在の毎日新聞の推計によると、11道府県知事選の平均が、2015年に続いて50%を下回り、過去最低を更新する可能性が高くなった。41道府県議選も軒並み低調で、過去最低だった前回15年の45.05%を下回る可能性がある。政令市長・市議選も低い水準にとどまった。

 統一地方選の投票率は低下傾向にある。知事選の投票率は前回、47.14%と初めて50%を割り込んだ。

 11の知事選のうち、全面的に与野党が対決したのは北海道だけ。全面対決は07年の5都道県、11年の3都道県、15年の2道県と回を追うごとに減った。他の10の知事選は、地域政党「大阪維新の会」と「反維新」が争う大阪府を除けば、自民系同士がぶつかる保守分裂や与野党相乗りなどの構図で、有権者の選択肢が狭いことが投票率低迷につながっているとみられる。

 政令市長選の平均投票率は前回、51.57%とかろうじて50%を上回った。今回の6市長選に与野党全面対決はなく、知事選と政令市長選、道府県議選と政令市議選のすべてで50%を下回る恐れもある。【安高晋】

毎日新聞
2019年4月7日 22時03分
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190407/k00/00m/010/147000c