「令和の卑弥呼」が国会に“降臨”するのか――。「元号に関する懇談会」の有識者メンバーのひとり、千葉商科大教授の宮崎緑氏(61)の奇抜ないでたちが話題になっている。白く光沢のある着物に、黒い縁取りが目を引く羽織姿。ネット上では「卑弥呼のよう」「卑弥呼みたいな人」などと持ち切り。そうした中、夏の参院選出馬が取り沙汰されているというから、二度ビックリだ。

「自民党が夏の参院選比例代表に擁立するのではないか、という話が流れています。40年近く前になりますが、宮崎さんはNHKの『ニュースセンター9時』のメインに抜擢された女性キャスターの草分け。中高年世代には圧倒的な知名度があり、与野党問わず、国政選挙の目玉候補としてたびたび名前が挙がってきました。1996年の総選挙では当時の新進党が口説き落とす寸前だったものの、家族の反対を理由に固辞したと聞きます」(永田町関係者)

宮崎氏はNHKでキャスターを数年務めたのち、民放に転出。ところが、阪神・淡路大震災の現場取材で毛皮のコートをまとっていたと報じられたり、地下鉄サリン事件を首謀したオウム真理教幹部の取材で必要以上の敬語を使うなどして茶の間の反感を買い、テレビ界を後にした。

 その後は東工大講師などを経て、2006年に千葉商科大教授に就任。「衆議院議員選挙区画定審議会」や、安倍首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」などの委員を歴任。いわゆる“女性有識者”として活動しているが、評判はパッとしないようだ。

「女子キャスター=知的、という単純なオッサン感覚で名前が挙がり、顔が売れているから票を取れるという皮算用がミエミエ」(民放政治部デスク)

「安倍首相は女性活躍を売りにしていますが、女性なら誰でもいいのか。新しい時代を迎える時に、昭和世代にしか通用しない人を引っ張りだそうなんてセンスを疑う」(与党関係者)

 ちなみに、宮崎氏は「本場大島紬大使」を務め、あの着物は「白大島」と呼ばれる大島紬のひとつだという。羽織は不明だ。よもや、ブッ飛んだ装いは若者世代の認知度をアップさせる高等戦術だったのだろうか……。

日刊ゲンダイ
19/04/03 14:50
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