7日投開票の道知事選と札幌市長選を前に、北海道新聞社は3月29〜31日に行った全道世論調査の結果に独自の取材を加味し、終盤に向けた情勢を探った。知事選では自民、公明両党などが推薦する前夕張市長の鈴木直道氏(38)がなお優位を保つものの、立憲民主など野党5党が推薦する元衆院議員の石川知裕氏(45)が追い上げの勢いを増している。3割が投票先を未定とし、情勢は流動的な要素が残る。

 鈴木氏は公明党支持層の8割、自民党支持層の7割、無党派層の4割を取り込むが、いずれも3月15〜17日の前回調査より1割ほど下落した。女性の支持でリードし、世代別では40代で5割を固めた。

 石川氏は立憲民主党支持層の7割、共産党支持層の8割近くを固めた。無党派層の支持は3割だった。男性の支持は4割台で鈴木氏と拮抗(きっこう)している。年代別では若年層で引き離されているが、70代以上で4割と鈴木氏に迫る。

 地域別でみると、鈴木氏は胆振・日高管内や上川・留萌・宗谷管内、渡島・檜山管内で5割を超え、大票田の札幌市などでも石川氏を上回った。石川氏は地盤の十勝管内の支持率が5割台で鈴木氏を抑え、夕張市がある空知管内は4割と鈴木氏とほぼ並んだ。

北海道新聞
04/01 05:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/292052