総額は、過去最大となる101兆4571億円でした。新年度の予算が27日、参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決・成立しました。当初予算の段階で、100兆円の大台を超えたのは初めてです。

 27日の参議院本会議。来年度の予算案が、与党などの賛成多数で可決・成立しました。 7年連続で過去最大を更新し、101兆4500億円余り。初めての100兆円超えです。 なかでも、防衛費や社会保障費が、過去最大となりました。 10月の消費増税はすでに織り込み済みで、2兆円余りの景気対策費も計上されています。

 予算成立を受け、野党は・・・

 「消費増税を前提とし、天下の愚策である軽減税率を導入する予算が通ったことは非常に残念」(立憲民主党 福山哲郎幹事長)

 一方、安倍総理は・・・・

 「2兆円の消費税対策によって、経済運営に万全を期して参りたい」(安倍首相)

 27日の国会では、沖縄県辺野古をめぐる問題もとりあげられました。

 「官房長官、どっちが正しいんですか」(自由党 森ゆうこ参院議員)

 野党が指摘したのは、辺野古をめぐる菅官房長官の説明の“ブレ”です。

 辺野古の埋め立て予定区域には“軟弱地盤”があり、改良工事が必要なことを政府は最近になって明らかにしました。これを、いつから知っていたのかを聞かれ、菅官房長官は26日、こう答弁していました。

 「本年1月18日、防衛省の担当局長から報告を受けた」(菅義偉官房長官)

 報告を受けたのは、今年の1月18日だったとした菅官房長官。 ところが、その日の3日後、1月21日の記者会見では・・・

Q.政府が設計変更を行うとの報道、事実関係は?

 「ひとつひとつコメントすることは控えたい」(菅義偉官房長官)

Q.軟弱地盤の存在を確認しているのは事実か?

 「承知しておりません」(菅義偉官房長官)

 21日の時点では、「承知していない」と答えていたのです。「18日に報告を受けた」という答弁とは、矛盾しています。

 「どっちが正しいんですか」(自由党 森ゆうこ参院議員)

 「どちらも正しいと思っています」(菅義偉官房長官)

 「今のどういう意味ですか」(自由党 森ゆうこ参院議員)

 「どっちですかと言われましたので、端的に答えたんですけども。実は、今年1月18日に説明を受けました。しかしながら、当事者である沖縄県に説明する前であって、公にお答えするのは適当でないという認識だった」(菅義偉官房長官)

 さらに、会見の流れも影響したとしました。

 「(最初は)『コメントについて、 私は差し控えさせていただきたい』と申し上げた。さらにまた問いがあって、『私は承知しておりません』、そういう旨の答弁をした。これはある意味で、虚偽じゃないんじゃないでしょうか」(菅義偉官房長官)

 「ある意味も何も、虚偽じゃないですか」(自由党 森ゆうこ参院議員)

 予算成立を受け、今後は、統一地方選や参院選に向けた攻防が本格化します。

TBS NEWS
27日23時16分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3632702.htm