韓国司法は前大臣にも容赦しない。

 ソウル東部地裁は25日、韓国環境省傘下機関の役員を退任に追い込むため圧力をかけた疑いが持たれている金恩京・前環境相(62)を出頭させ、職権乱用容疑の逮捕状発付の是非について審査する。

 金氏は文在寅政権発足後の2017年から18年まで環境相を務めた。朴槿恵前政権下に任命された傘下機関の役員らに辞表提出を促し、後任として大統領府が望む人物らを充てる人事に関与した疑惑がある。

 文政権にとって問題があるとみられる対象者の名簿を作成させた疑いもあり、現地メディアは「環境省ブラックリスト疑惑」と報じているが、日本政治の現状とは雲泥の差だ。14年の内閣人事局の発足で、韓国では刑事事件に発展する政府人事への不当介入を“合法化”し、忖度政治をはびこらせたのが、安倍政権である。

日刊ゲンダイ
19/03/25 14:50
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