大阪「クロス選」は賛否拮抗 松井府政を「評価する」56%=JX通信社 大阪府内世論調査

大阪では現職の知事と市長が入れ替わって出直し選に出馬する、異例の「クロス選挙」が注目されている。JX通信社では、この週末、大阪府内の18歳以上の有権者を対象とした電話世論調査を行い「クロス選挙」実施判断の賛否や統一地方選の動向を探った。調査の概要や実施方法は、本稿末尾の記載の通りだ。

■クロス選判断「理解できる」「できない」ともに43%と拮抗

大阪府の松井一郎知事と大阪市の吉村洋文市長による「クロス選挙」の判断について「よく理解できる」「どちらかと言えば理解できる」とした人は合わせて42.5%だった。一方、「どちらかと言えば理解できない」「全く理解できない」とした人は43.4%だった。「どちらとも言えない」とした人は14.1%だった。異例の「クロス選」が全国的に注目されているが、大阪府内の有権者の中では賛否が拮抗していることが分かった。

■松井府政「評価する」56%、「評価しない」29%

松井一郎知事の2期7年半の府政への評価についても質問した。この結果「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」とした人は合わせて55.6%だった。対して「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」とした人は29.0%だった。「どちらとも言えない」とした人は15.5%だった。松井府政については、肯定的に評価する有権者が過半を占めていることが分かる。

■政党支持は「大阪維新の会」が38% 他党を大きく上回る

大阪の政治における支持政党について質問したところ、大阪維新の会と答えた有権者は37.9%に上った。2位の自民党(13.8%)や3位の共産党(6.5%)などを大きく上回っている。大阪府内では2017年の衆院選で国政政党日本維新の会の比例得票が93万4972票となり、自民党の94万3711票を下回ったが、地方選挙では先月行われた豊能町長選で大阪維新の会公認候補が自民議員の支援を受けた元町議会議長を破って当選するなど、大阪維新の会への支持が強い状況が続いている。一方で、全国的には地方選挙で党勢拡大が続いている立憲民主党も、大阪では5.0%の支持に留まった。支持する政党はないとした、いわゆる無党派層は29.3%だった。

■重視する政策は「経済や景気・雇用」が最多

統一地方選で投票先を決めるうえで最も重視する政策について質問したところ「経済や景気・雇用」を挙げた有権者が29.6%に上り、最多だった。続いて「福祉や医療」が26.7%、「大阪都構想について」が12.7%、「教育や子育て」が12.3%だった

調査の概要:9日(土曜日)と10日(日曜日)の2日間、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式で、大阪府内の18歳以上の有権者を対象に調査した。有効回答は950件だった。

米重克洋 JX通信社
3/10(日) 20:17
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