自民党の二階幹事長は9日、静岡県を訪れた。二階派の特別会員で無所属の細野豪志・元環境相(衆院静岡5区)を後押しする狙いがある。

二階氏は、静岡選出の遠藤三郎・元建設相に秘書として仕えたことがある。この日は裾野市にある遠藤氏の銅像に献花した後、沼津市で開かれた遠藤氏の元支援者らとの会合に細野氏を伴って出席した。

二階氏は会合で「静岡の人は心が広く、包み込むように受け入れてくれた」と秘書時代を振り返った。細野氏も「二階先生の手足となって働く。遠藤先生の功績を次の時代に引き継ぐ努力をしたい」と語った。

細野氏は次期衆院選で引き続き、静岡5区から出馬する構えだ。会合後、静岡5区以外の選挙区からの出馬の可能性を記者団に問われると、「そういう話になるんだとすれば政治家を辞める」と否定した。

静岡5区は、岸田派の吉川赳たける・元衆院議員が党支部長を務めている。吉川氏は近く繰り上げ当選する見通しで、次期衆院選では細野氏と公認を争うことになるとみられる。岸田政調会長は9日、訪問先の秋田市で記者団に「静岡5区の支部長は吉川さんだ。自民党としてしっかり応援していきたい」と語った。

ソース:読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190309-OYT1T50338/