【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は26日、閣議を主宰し、1909年に初代韓国統監を務めた伊藤博文元首相を中国ハルビン駅で射殺した独立運動家、安重根の遺骨を「必ず発掘する」と強調、中国や北朝鮮と共同で発掘作業を改めて進めていく考えを示した。大統領府が発言を公表した。

 安重根の遺骨は、中国大連市の旧旅順刑務所付近に埋葬されているといわれる。文大統領は、盧武鉉政権当時に中国の協力を得て南北共同で遺骨の発掘を試みたものの、見つけることができなかった経緯を説明。「南北あるいは南北中が共同で発掘作業を本格的に進めれば、その意味が大きくなるだけでなく、成功する可能性も高くなる」と期待感を示した。

時事通信
2019年02月26日15時53分
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