[東京 25日 ロイター] - 安倍晋三首相は25日午前の衆院予算委員会で、毎月勤労統計の調査方法の変更について「アベノミクスを上振れさせるためのものでない」と述べた。立憲民主党の小川淳也委員への答弁。

勤労統計を巡っては対象事業者の調査方法に関して、有識者検討会が2015年8月時点では従来通りの「総入れ替え方式が適当」と判断していたが、9月には結果的に賃金の上振れにつながった「部分入れ替え方式も検討」と変更された経緯が焦点となっている。同年9月14日の午後に当時の中江元哉・元首相秘書官が厚生労働省の姉崎猛・元統計情報部長に「部分入れ替え方式を」提案した点を野党側は官邸の関与と追求している。

一方、中江氏は提案は「個人の意見」として否定。安倍首相も検討会の阿部正浩座長(中央大教授)もインタビューで手法変更は統計精度を向上させるためで政治的意図はないと発言している点を取り上げて反論した。

ロイター
2019年2月25日 / 12:10
https://jp.reuters.com/article/abe-statistics-change-idJPKCN1QE08R