政府は16日、平成に代わる新元号について、4月1日に決定した後、速やかに菅義偉官房長官が記者会見で発表する手続きを固めた。1989年の前回改元時も当時の小渕恵三官房長官が会見で発表した。この段取りに従い、今回も政府のスポークスマンが公表するのが望ましいと判断した。

 新元号の選定手続きに関し、政府は8日の検討会議(議長・菅長官)で平成改元時の手続きを踏襲することを確認したが、発表者は決まっていなかった。政府関係者によると、安倍晋三首相が菅長官による発表を了承した。
 前回改元時は89年1月7日に小渕氏が会見で「平成」と書かれた額縁を掲げた場面が話題になった。「平成」の文字は書家でもあった総理府(現内閣府)の専門職員が揮毫(きごう)した。今回も肉筆の新元号を掲げる方向で、具体的な発表形式を調整している。首相が筆を執る案も浮上したが、首相の判断で前回同様に専門職員が記す。

2につづく

時事通信社
2019年02月16日14時32分
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