安倍首相、予算決定後に把握=統計不正の精査指示−衆院代表質問

 安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が30日午後、衆院本会議で始まった。厚生労働省の毎月勤労統計の不正調査に関し、首相は最初の報告を昨年12月28日に秘書官を通じて受けたことを明らかにした。「しっかりと事案を精査するよう指示した」とも説明した。立憲民主党の枝野幸男氏への答弁。

 枝野氏は根本匠厚労相が統計不正を把握しながら2019年度予算案の閣議決定を止めなかったことを問題視。首相の答弁は閣議決定後に把握したことを強調するものだ。根本氏は「事案の具体的な内容や影響が明らかになっておらず、予算案との関係性を判断できる状況にはなかった」と答弁した。
 枝野氏は首相に根本氏の罷免を要求。首相は「引き続き、再発防止の先頭に立って全力で取り組んでもらいたい」と述べ、改めて罷免を否定した。

時事通信社
2019年01月30日15時42分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019013000183&;g=pol