八重山毎日新聞 不連続線

興味深い二つの意見が並んでいた。本紙22日付の紙面。
ひとつは陸上自衛隊基地建設の賛否を問う住民投票を求める会の金城龍太郎さんが市議会で意見陳述した内容。
「自分の意思も表示しつつ相手の意思も尊重する。それが民主主義の原点」

▼もうひとつは名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票に関し、衆議院議員の西銘恒三郎さんが自民党石垣支部の新春旗開きで挨拶した内容。「県民投票に参加しないと決断した人を県民でないように報道しており、放送法4条の規定に反するとみている」と

▼住民投票も県民投票もすべて市民、県民発議。
有権者からの直接請求条例だ。有権者発議の意味が重いことは総務副大臣を務めた方ならよくご存じのはず。
放送法を持ち出した意図とは

▼放送法第4条は放送事業者に対して、意見が対立している問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることとしている

▼西銘さんの狙いは、政治的に公平であることという点だろう。
その点、新聞もテレビも論点を明らかにし公平を保っている。何ら問題足りえない

▼中山義隆市長も「偏った報道」と批判をしたようだ。
意に沿わないから数の力で権力が何を言ってもいいと言うものでもない。
憲法第14条と第21条を再度熟読してはいかがか。(金城正洋)

http://www.y-mainichi.co.jp/news/34857/


参考
汚い八重山「偏向報道していると批判されました。表現の自由を尊重しろ!」
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/news/1548388149/l50