ロシア外務省は日本大使を呼び出し、北方領土のロシア人住民は帰属が日本に変わることへの理解が必要だとした安倍総理大臣の発言などについて猛抗議しました。  

 ロシア外務省は9日に日本の上月大使を呼び出し、モルグロフ外務次官が安倍総理の最近の発言は「首脳間の合意の本質を著しくゆがめるものであり、両国民を混乱させる」と伝えたと発表しました。また、発表のなかで日本側の姿勢について「意図的に平.和条約を巡る問題を険悪にしている」と非難し、北方領土に対するロシアの主権を含む第2次大戦の結果を無条件に受け入れるべきだと主張しています。今月下旬に日ロ首脳会談が控えるなか、ロシア国内では北方領土の引き渡しに反対するデモが全土で計画されていて、高まる世論への配慮を示す狙いもあるものとみられます。

テレ朝news
2019-01-10 05:09
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000144882.html