しれっと増税開始だ。日本からの出国時に1人1000円を課す国際観光旅客税(出国税)の徴収が7日から始まった。国籍を問わず日本を出国する2歳以上の人は有無を言わさず、飛行機や船の運賃に上乗せされる。

 年500億円を見込む税収は、出国手続きの迅速化や観光地整備に活用。都市部に集中する訪日客を地方に誘導する施策にも多くを充てる。

 政府は観光立国に向け、来年の東京五輪までにインバウンド受け入れ強化の財源確保を急いできたが、正月休み中の導入で混乱拡大を避けるため、この日の徴収開始となった。7日以降に航空券などの発券を受けた出国者が対象だが、旅行会社のツアーでは予約日と発券日が異なることが多い。そのため、各社は個々の説明に追われている。

日刊ゲンダイ
2019/01/07
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