木村草太の憲法の新手(99)辺野古埋め立て問う県民投票 反対43万票、伸びを評価
2019年3月3日 08:35
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/391904

(前略)
最後に、今回の投票結果は、最高裁判事の国民審査にもつなげて行くべきだ。以前、この
連載でも扱ったように、2017年の最高裁判事国民審査では、菅野博之裁判官が審査された。
辺野古訴訟で翁長雄志前知事の埋め立て承認取消処分を違法とした裁判官である。
 菅野裁判官の沖縄県内の罷免投票率は、他の裁判官よりは多かったものの、罷免すべきと
した票の数は9万860票にとどまった。これでは、沖縄県内だけで計算しても菅野裁判官を
罷免できない。これが今回の反対票に相当する43万票に達していたら、最高裁に対する
強烈なメッセージになっただろう。
 今後も、沖縄県と国との司法での争いは続いて行く。政治だけでなく、最高裁の動向にも
注目してほしい。