「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」(天皇陛下)

 これは12月23日、85歳を迎えられた、天皇陛下のお言葉だ。

 会見を拝見したが、立派だった。陛下は皇太子時代から変わらずに、この国の平和を望み、我々のことを考えてくださった。

 あの人とは真逆だな。この国のリーダー、安倍首相よ。

 安倍さんは、この国を、海外に出て戦争のできる国へと変えようとしているしな。

 これまでは憲法上の理由から、外国が脅威に感ずるような攻撃型兵器は持てない、となっていた。が、いずも型護衛艦を空母化させ、攻撃兵器を導入しようとしている。

 米国から兵器を爆買いしたりして、防衛予算額は、今後5年間で27兆4700億円に跳ね上がった。

 社会保障費が増えているから、来年から消費税を上げるくせに? 水道の配管が古くなっているから、民営化しなくちゃどうにもならんといっているのに?

 米国から武器をリボ払いで爆買いする前に、まず国民生活と直結するそっちから手をつけてくれと思うのは、あたしだけじゃあるまい。

 そうそう、ほかにも陛下は冒頭からこのようなことをおっしゃっていた。

「私は即位以来、日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてきました」

 これも、憲法を捻じ曲げて解釈し、きちんと守ろうとしない安倍首相への皮肉に感じた。

 そしてとどめはこれよ。

「沖縄は、先の大戦を含め実に長い苦難の歴史をたどってきました。(中略)沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません」

 安倍さんは陛下のお言葉を聞いて、どう思うんだろ? あ、なにも感じないから今の安倍さんなのかもしれん。

日刊ゲンダイ
2018/12/28
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244583/