日本銀行の上場投資信託(ETF)年間買い入れ額が今年、初めて6兆円を上回って過去最高に膨らむ公算だ。日本株は企業業績が堅調ながらも外国人を中心に大幅売り越しとなったためで、相場下支えで再び「日銀頼み」の1年となった状況が浮き彫りとなった。

 日銀は年初から12月10日まで通常のETFと「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」のETFを計5兆9963億円買い入れた。残り13営業日で通常のETFを1回(703億円)買い入れるだけで6兆円を上回る計算だ。これまでの年間買い入れ額最高は2017年の5兆9033億円だった。

 それでもTOPIXは年初来で13%下落しており、日銀以外の買い手不足を物語っている。東京証券取引所の投資部門別売買動向(東証、名証2市場の合計)によると、ことし11月までに外国人は4兆5989億円と年間売越額がブラックマンデーの1987年以来の大きさとなっており、個人も3364億円売り越した。買い越しは事業法人の2兆3014億円、信託銀行9089億円、投資信託8959億円にとどまり、日銀の購入額は突出している。

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ブルームバーグ
2018年12月11日 0:01 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-10/PJ70756TTDS001